人事評価のばらつき・甘辛調整

人事評価の結果について、8割の企業で調整を行っています。評価は人が行いますので、どうしても結果にばらつきや甘辛が出ることは避けられません。
評価調整というのは、間違いの修正と評価者の甘辛を是正する場合とがあるといえますが、問題となるのは甘辛の調整だといえます。

人事評価の調整

評価結果に関する調整の実施状況(%)

区分 1000人以上 300~999人 300人未満
行っている 85.3 88.7 76.4
複数
回答
調整会議を開いて調整を行っている 56.9 54.5 59.3
人事部が甘辛をチェックし、問題のある部署には修正を求めている 51.7 38.2 18.5
人事部が甘辛をチェックしているが、指摘にとどめ、修正は求めていない 8.6 9.1 3.7
人事部が平均点や標準偏差などと使って、機械的(数理的)に調整している 13.8 14.5 11.1
人事部長など担当の責任者が1人で調整を行っている 5.2 14.8
その他 6.9 12.7 14.8
行っていない 14.7 11.3 23.6

*労務行政研究所「人事考課制度に関する実態調査」(2011年)

評価の調整方法

  • 事前調整:評価基準の明確化、評価者訓練を継続的に行い、評価水準をすり合わせる事前の調整を実施すること
  • 評価修正:評価事実と評価基準を照らし合わせて、評価結果に間違いがあれば上位評価者が修正すること
  • 甘辛調整:評価基準の不明確や評価スキル不足による甘辛やばらつきを事後に調整すること

甘辛調整の内容

(1)数理的な調整

  • 部門平均点による比較を行い、全社平均点に合わせる形で部門全員の得点を上げ下げして評価を調整します。
  • 個人の偏差値を出して比較し、調整します。

(2)正規分布による調整

評価ランクごとに例えばS(5%)、A(20%)、B(50%)、C(20%)、D(5%)というような分布に合わせて調整します。

(3)標準者比較による調整

標準的な評価の人を各部門から選定し、比較して部門の甘辛をチェックします。

まとめ

成果や行動・プロセスなど基準が明確な評価へ移行する傾向があるなか、評価結果にはより公平性や透明性が求められるようになっています。事後調整ではなく、事前調整をしっかり続けることが重要です。事後調整せざるを得ない場合には、必ず評価者にフィードバックし、今後の評価の改善につなげることが必要です。評価者は評価スキルを向上させると同時に、管理職としてのマネジメント力を高めることが求められます。

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